もともとロックが好きなので、ボリビアに滞在中はロックバンドのライブに足を運ぶ機会が多かったし、なるべく多くの音源を聴くようにしてた。でも、ボリビアを離れてからは、新しい動きに対するアンテナが弱かったので、けっこう見逃したムーブも多くなっていた。でも、このバンドは死んでも見逃すべきではなかった。それはMaldita Jakeca(マルディータ・ハケカ)。去年末にリリースされた「Encholado(エンチョラード)」というアルバムが素晴らしい。ボリビアのフォルクローレの有名曲をカバー集なんだけど、これは間違いなく今までのボリビアンロックになかった新しいスタイルです。
ボリビアのロック界隈では、自国のフォルクローレに強い関心を持つ人が多い。ロックの命題である革新性を求める精神と、政治の左傾化(右傾化?)が結びついて、その関心は近年さらに強まっていた思う。有名なところでは、Octavia(オクタビア)がケーナ・サンポーニャ奏者をバンドの正式メンバーとして迎え入れ、独自のサウンドを作り出そうと模索を続けている。
そういったバンドが、他にもさまざまいる中で、このMaldita Jakecaの新しさとは何なのか?それは、既存のボリビアンロックバンドが目指したものが、フォルクローレを思想を媒体にしてロックと融合しようとしたのに対し、Maldita Jakecaは「フォルクローレも好きだけどロックをやっています」的な発想が原点であること。これが事実かどうかは分からないけど、演奏から感じる無邪気さと天然さが、もしも計算上のものであったなら、それはますます尊敬に値する事態。ぜひとも一緒に飲んで話をしてみたい。
てか、こんなバンドがスクレから出たっていうのも運命的。ともあれ、Maldita Jakecaの音がロック、メタル、ヒップホップ、ファンク、そしてフォルクローレ、すべてを飲み込んで驀進していくことに期待。日本なら初期のソウル・フラワー・ユニオンが好きな人におすすめです。



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